「2001年宇宙の旅」
「2001年宇宙の旅」がふたたび公開されるそうです。
http://www.shochiku-eigakan.com/event/details.htm?news_id=628
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何回見たことでしょう?一番最初は、1980年、新宿歌舞伎町の映画館のオールナイト上映でした。歌舞伎町という所は、大学に入ったばかりの田舎もんの私にとっては、まるで地獄の1丁目みたいに怖いところでしたが、どうしても見たい、ということで、日の高いうちに映画館の近くを下見して、それからオールナイトに繰り出したものでした。
その後も、何度も何度も見ては、どういう意味だったんだろう?と考えさせられる映画でした。それから、バリーリンドン、シャイニング、フルメタルジャケットと、キューブリック監督の映画はずいぶん見ました。でも、やっぱり2001年が最高です。
ただ、この映画には最近になってちょっとケチがついてますね。アポロの月着陸は無かった、という冗談番組を真に受けて、宇宙開発関係者は全部グルになって世の中をだましているのだ、と言い出しかねないくらいの勢いで、某副島さんとかいう人が本を書いたりしてます。(お金がもったいないので、買って読んだりはしていませんが)その冗談番組の中では、アポロの月着陸はスタンリー・キューブリックが撮影した、ということになってました。映画史に残る名作、「2001年宇宙の旅」を撮影した名監督が、腕によりをかけて月着陸のシーンをでっち上げた、と。
この話を真に受けた皆さん、「2001年宇宙の旅」を見たこと、ありますか?私はビデオを持っているので何度でも見ることができます。あの映画の中の、宇宙服を着た人たちが月面を歩くシーン、ご存知ですか?彼らは小さな歩幅でヨチヨチと、慎重に月の上を歩いていました。重たい宇宙服を着たまま、ピョーン、ピョーンと月の上を跳ね回る、なんてシーンは、1カットも出てきていません。
あの天才、キューブリック監督ですら、重力が6分の1になる月の上では、ピョンピョン跳ね回った方が動きやすい、なんてことは、想像がつかなかったんでしょうね。この一事をもってしても、最近の月着陸でっち上げ論の震源地となったあの番組が、単なる冗談番組だったことがよくわかると思います。
ただ、「2001年宇宙の旅」が完全なリアリズムでないからと言って、映画としての価値が落ちるかといえば、そんなことは断じてありません。あの映画は、未知なるものに挑む人類の勇気、というよりも「運命」とでも呼ぶべきものを描ききった、不朽の名作です。
また、大きいスクリーンで見たいなぁ。
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