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「庭から昇ったロケット雲」見ました(ネタバレ有り)

このブログを始めるきっかけだった映画「庭から昇ったロケット雲」は、結局わが町の映画館で公開されることはありませんでした。残念です。残念ですが、しょうがないので、DVDで見ました。う〜ん、DVDで見たせいかもしれない、と思うのですが、ちょっと・・・。と言う部分と、激しく感情移入できた部分が混じり合っていました。

まず、ロケット。すごく立派で、ありそうなんだけど、あんなものを一人で作った、と言うのはあまりにも非現実的。親父が乗って、息子が1人で地上管制やって、地球を一周して帰ってくる、と言う流れは、もはやファンタジーとして見るしかないな、と言う感じです。確かに、牧場の納屋から打ち上げられたロケットは美しかった。この映像を撮影するための設定だったのだろうな〜。
そんな中で、ブルース・ウィリスが出てくると、いきなり画面が現実味を帯びてくるのはさすが。やっぱり役者と言うのは存在感が大事ですね。
あと、前半で奥さんとけんかしたり、幼なじみから金借りて返せなくなって絶交したり、と言った身につまされる話は現実味も生活感もあり、感情移入できました。
あと、主人公が宇宙にこだわる訳を分析したカウンセラーが言っていた、父親に対する敵意、というのは、よくわかる。この部分では激しく感情移入できてしまった。
この主人公は父親が死んでしまったため、故郷の農場を継がなければいけなくなり、宇宙飛行士の夢をあきらめたのだったが、私は小さい頃、小学校2年生くらいの頃だったと思うが、父親から宇宙飛行士の夢をつぶされたことがあります。アポロの月着陸が半年に1回ずつ行われているような時代、私は毎日毎日、宇宙宇宙と大騒ぎしていた。そんな私に父親は「宇宙飛行士と言うのは、アメリカ人かソビエト人でなければなれないのだ。日本は月ロケットなんか作ったりしない」と言ったのでした。
こう言われて、涙ながらに月を見上げてあきらめてしまうような人間だったのだから、所詮宇宙飛行士にはなれっこ無かったんでしょう。ある宇宙飛行士は子供時代に父親から「宇宙に行くなんて、そんなことできる訳無いだろう」と言われた時、「この人はこんなこともわからないのか。しょうがない人だ」と思ったのだそうです。
考えてみれば、「遠い空の向こうに」でも、鉱夫をしている父親への反発、というのが重奏低音として流れていました。果てしなく遠い所に出て行く、行こうとする若者、というのは、実は父親を乗り越えようとしているのかもしれない。父親を乗り越えるためには、夢をかなえなければならない。そんなストーリーに共感してしまうのは、私がいまだに子供の頃のことを引きずっているからなのでしょう。

ファンタジーとしか言いようの無い設定にシラケてしまう部分はあるものの、主人公の気持ちには結構感情移入ができた。あと、子供たちがめちゃくちゃかわいい。と言う訳で、まずまず楽しく見れた映画でした。

ちなみに父との関係ですが、まぁ、向こうも年だし、年寄りいじめてもいいこと無いだろう、ということで、今は仲良くやってます。でも、心の中にはまだ・・・。だから宇宙に行きたい、なんて言ってる訳なんですが。

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